ラボ BMA2 - M365 Agents SDK を使用して最初のエージェントを構築
このラボでは、エンタープライズ グレードでスケーラブルかつマルチチャネルに対応したエージェントを構築するための Microsoft 365 Agents SDK と Microsoft 365 Agents Toolkit を紹介します。Visual Studio で新しいエージェント プロジェクトを作成し、Test Tool 内でテストする方法を学びます。この演習を通して、Microsoft 365 アプリおよび Copilot Chat にエージェント機能を効果的に統合する方法を体験します。
Exercise 1: M365 Agents SDK を使用して最初のエージェントを構築
手順 1: Visual Studio を使用した Echo Bot の作成
Azure AI Foundry を使ってエージェントを構築する方法を確認したので、今度は Microsoft 365 Agents SDK を使用してローカルで独自のエージェントを構築してみましょう。この SDK を利用すると、Microsoft Teams、Microsoft 365 Copilot などのチャネルで動作するマルチチャネルかつ本番対応のエージェントを構築できます。
- Visual Studio 2022 を開き、 Create a new project を選択します。
- Microsoft 365 Agents テンプレートを検索して選択します。
- エージェント名を
ContosoHRAgent
と入力し、 Create を選択します。 - テンプレート一覧から Echo Bot を選択し、 Create をクリックします。
- プロジェクト テンプレートがスキャフォールディングされたら、右側パネルの Solution Explorer でエージェント テンプレートを確認します。 ContosoHRAgent プロジェクトを展開してください。
- Program.cs を開くと、このコードがエージェントをホストする Web サーバーを構成して実行していることがわかります。認証、ルーティング、ストレージなどの必要なサービスを設定し、 EchoBot を登録してメモリ ベースの状態管理を注入しています。
- Bot > EchoBot.cs を開くと、このサンプルが Microsoft.Agents.Builder を使用して基本的な AI エージェントをセットアップしていることが確認できます。ユーザーがチャットに参加するとウェルカム メッセージを送り、メッセージを受信するとメッセージ数をカウントしながら同じ内容を返します。
これで Echo Bot が作成されました。ユーザーが送信したメッセージをそのまま返すシンプルなボットで、環境設定が正しく行われているか、会話がどのように処理されるかを確認するのに便利です。
手順 2: Test Tool でエージェントをテスト
Echo エージェントをテストするには、 Start または F5 を押します。これにより localhost で Test Tool が自動的に起動し、エージェントと対話できます。Visual Studio から自己署名 SSL 証明書の作成確認が表示された場合は、承認して続行してください。
エージェントから "Hello and Welcome!" とメッセージが表示されたら、「Hi」や「Hello」などを入力してみましょう。エージェントが入力した内容をそのままエコーすることを確認できます。
次の演習に進む前に、Visual Studio のデバッグ セッションを停止してください。
おめでとうございます!
M365 Agents SDK を使用して最初のエージェントを構築するラボ BMA2 を完了しました!このシンプルなエージェントは、さらに強力な体験を実現するための基盤となります。次のステップでは、これを Azure AI Foundry エージェントと組み合わせ、よりリッチでコンテキストを考慮した回答を可能にします。
次のラボ BMA3 - Azure AI Foundry Agent を M365 Agents SDK と統合 に進む準備が整いました。Next を選択してください。